いったりきたり日記

最近移動も多く、ものわすれもひどいのであったこと感じたことを忘れないようになるべくまめに書きたいと思いますが、そううまくは続かないと思います。

「食のリーンスタートアップ やぁー(彦摩呂風)」サン・セバスチャン(San Sebastián)のバル巡り

サン・セバスチャンのバル巡り、めちゃめちゃ楽しいです。
 
 
海沿いの旧市街が観光客エリアなのですが、
そこだけではなく、
夜になると町中のお店にあかりが灯り、
地元の人が繰り出してきます。

さすが昼寝して鋭気蓄えてるだけあるわ。
シエスタとかうそだろ、と思ってたら、
みんなほんとに午後は店閉めて寝ちゃうし。
 
お店に並んだピンチョスがどれも美しく、
食欲をそそります。
 
どこのお店もこんな感じ。
お皿をもらって好きなものをとって、そのまま食べ始めてOK。

 

基本はバゲットに乗ってるんですが、

どのピンチョスも見た目の華やかさも重視しているので、

つい手が出ちゃいます。

これとか立体感すごい。

 

海の幸も豊富です。これはカニのほぐし身が入ったラビオリ。

 

ゴルゴンゾーラのリゾット。お米じゃなくて、粒状のパスタでつくったリゾットでした。これは注文するとアツアツが出てきます。ピンチョス、ってのは串にささっているのが基本みたいだから、これはタパスって呼ぶのかな。

 

基本予約なし。混んでたら
その辺をうろうろしてまた来る。
 
奥にゆったりレストランゾーンを備えている店も
多いので、気に入ったらレストランでゆっくり食事も
するもよし。
 
夜の時間帯は複数で来ている人が多いけど、
昼間のややすいている時間帯は、新聞をもってきて読みながら
食べたりしているビジネスマンもいたりして。
犬のお散歩がてらおしゃべりを楽しむ人も。

 

 

 

そして価格もお手頃。
ピンチョスが1つ1-3ユーロくらい。グラスワインが3-4ユーロ、
という感じ。2-3皿食べて、ワインを1-2杯飲んで、20-30分滞在、
1人15ユーロあればおつりが来る感じ。
 
僕らは町の中心部、観光客も多いところで食べたものが多かったので、
地元の人しかこないようなところはもっとお値ごろなんだと思います。
 
短い時間で好きなことをしながらしっかりおいしいものを
食べられる、というのはとても現代的だな、と思いました。
 
カフェもそのように使える元祖なんだと思いますが、
こちらのバルはとにかく食べ物に毎日新しいニュースがある。
ここがすごいところ。
 
たとえばレストランで定番コースのメニューを
リニューアルするのって、お店側からしたら
すごい勇気がいることだと思うんだけど、
ピンチョスだったら、「あ、これやってみよう」と
思ったことをすぐに実践できて、
しかも、大皿の減り具合で人気がすぐにわかるから改善もしやすい。
 
マスカルポーネチーズの隠し味にちょっとわさびをいれたりする技や
ハムをうまく串をつかって立体的にみせたり、
みたいな、ある店が小さくはじめたことがすぐに模倣されて
さらに面白いものになっていく。
そんなダイナミクスを滞在中に感じました。
 
また、コスト面でもレストランよりもチャレンジがしやすいのかも。
カウンターにいる店員さんは超少数精鋭。
(昼寝をしているからか)めっちゃ働き者で、
ものすごい勢いで注文をさばいてるんですが、
そもそもピンチョスのスタイルそのものが
「お客さん、並べとくから勝手に選んでね。」
というもので、それがお店のディスプレイも兼ねている、
という効率的なものだし、
食べ終わったお皿はお客がまとめて返す、
紙ナプキンはカウンターの下にポイーーー、していい。
(このごみくずの数がお店の人気のバロメーターらしい。ほんとかな?)
などなど、オペレーションの工夫(というか元からか)で
コストを下げています。
これもダイナミクスにつながりそう。
 
かっこつけていえば食のリーンスタートアップ!食のシリコンバレーや!(彦摩呂風)
 
1.とにかく小さくはじめられる環境なり気風なりがあって
 (ここでいうと、ピンチョスのスタイルや、省力オペレーション)
2.いろんな人がそれをよってたかって評価できる仕組みになっている、
 (ピンチョスの減り具合、カウンターとの距離が近いから
  食べている感想もすぐ聞ける)
3.喜んでもらえるとうれしい!(または儲かる!)
 もっと人に喜んでほしい!と思って、また小さな改善をする
 
みたいなことが回っている地域は活気があって本当に面白いな、
と感じました。
 
ロンドンの屋台文化もまさにそんな感じだった。
 
地代があがりすぎちゃって、さらに用途が硬直化している
東京の都心は別として、
日本の地方でもいろいろやれることがありそうだなー、と
思ったので、またまとめたいと思います。
 
ただ、残念だったのは言葉。
並んでいるピンチョスだけじゃなくて、
いろいろ注文したら熱々のをつくってくれるのだけど、
メニューがスペイン語なので注文できない!

ヨーロッパ中から食べ物好きな人が集まってくるので、
割と英語通じるんじゃないかなー、と思って気軽に来たんだけど
意外と通じない。スペイン語(と地元のバスク語)オンリー。
慌てて本屋さんでスペイン語の会話集を買ったけど、
超忙しいバルカウンターでの注文はスピード勝負なんで、
じっくりメニューボードと会話集を見比べて、、というのも
なかなか難しかったです。
 
 
観光客向けに英語対応や日本語メニューがあるところも
あったけど、そういう店に限って、味はいまいち、、という
ところが多かったので、食べ物関係のスペイン語だけでも
猛練習しないと、と思ったのでした。
 
●いった店いくつか
Bardulia
↑観光客向けの大店。各国語メニューありだけど、
料理はレンチンレベル。
 
Bar Sport
 
↑名前!と、店の中のサッカー見る用の大画面テレビからして
味をぜんぜん期待できない感じだけど、にぎわってたし、
バルにしては子供も座りやすい低い席があったので入店。
→うまい!人気店だったらしい。疑ってすみません。
 
Borda Berri 
椅子は1つもなし。ぜんぶ立ち食い。
激うま。 カニのほぐし身のラビオリ、リゾットなど。
ただし、ここはピンチョスをあらかじめ並べるスタイルではないので、
スペイン語オンリーのカウンターで注文しなきゃならん。