いったりきたり日記

最近移動も多く、ものわすれもひどいのであったこと感じたことを忘れないようになるべくまめに書きたいと思いますが、そううまくは続かないと思います。

まち大講義メモ:都市空間のマネジメント論(1)登壇講師のご紹介

都市空間のマネジメント論。

瀬田史彦先生。

東京大学大学院 工学系研究科都市工学専攻 准教授。

これはまち大が設立されて以来ずっと続いている。
ただ、最近「都市は計画できないのでは?」という
論もできている。
かつては機能していた全国総合開発計画も効力を失っていった。
名前も国土形成計画に変わった。

そんな中での「プランニング」とはなにか。
あるべき姿をがっちりつくる、というようか
ステークホルダーと話し、つくっていく。
これを「マネジメント」という風に呼ぶ人が
だんだん増えている。


いまのいいかたが大げさだったかもしれないが、
シラバスをみると
人口減少時代における都市空間のマネジメントのありかたに
焦点をあてる、とある。

ここに登壇する人のかなりの部分は空間にこだわりがある人が多い。
地理的になにをどこに配置するか、とか。
逆にいうと、単なる経営のマネジメント、つまり中心市街地の
施設の経営、というよりも
それより1つ先にいくと中心に市街地がどうあると
うまくいくか、郊外との関係をどう考えるのか、ということ。
来週いらっしゃる西郷真理子さんなんかは
実務家の代表的な例。

(かがた:えっ、でもモノを空間に配置するだけでいいの?
 人口減少時代なのに。。。マネジメントというのであれば
 経営資源をどう確保するか考えるのが先なんじゃないの?)

ただつくればいいというわけではない。人は増えないのだから。

今回の講義は全部で8名の先生にご登壇いただく。
今日いらっしゃる予定の遠藤さんはURの実務家
「身の丈再開発」というキーワード。
以前であれば規制いっぱいにフロアをつくるのが一番いいと思われていた。
今は埋まらない。
そんなに大きなものを建てるより5階立てるより3階にして
その分しっかりマネジメントしよう、という考え方。

西郷真理子さん。都市プランナー。
有名なのは高松市丸亀町商店街
所有と利用の分離。利用については集約して
きちんと商業集積しよう、という考えかた。
全国のモデルになっている。ただし、高松市のように
やれている例はない。

3回目。平先生。聖学院大学
もともとは民間シンクタンクの研究員だった。
まちづくりのプロフェッショナル。
10年以上前からの研究テーマが人口減少時代のまちづくり。
夕張にも足を運ばれている。アメリカの研究も多い。
アメリカは人口減少はしていないが、都市間競争が激しい。
例えばデトロイト
ランドバンクの研究や旧東ドイツの研究も。

4人目。慶応の小林先生。元環境省事務次官
事務次官だったときにまち大の学生だった。
小林先生もこちらで水俣をテーマに博士論文を書かれていた。

次は野口先生。日本政策投資銀行の方。
まちづくり、特にファイナンスからみたまちづくりに造詣が深い。
民間を活用するときにファイナンスの手法を使って
(単なる指定管理じゃないよ)
運営費用をうまくねん出して公共施設を運営する。
PPPというのは概念はわかるけれども、実際にどうやるのか
かみくだいて教えてくださるはず。

さらに、大野先生。
環境政策のプロフェッショナル。東京都から自然エネルギー財団へ。
ちなみに東京大学は東京都で一番CO2を排出している団体らしい。。
大規模事業者への排出量割り当てなどを行ったのは東京都が最初。

あともう1人。さかもと先生。
川西市。都市計画を勉強している人なら絶対しているまち。
昔なら不可能だと思われていた宅地開発使用要項を実現。
人里離れたところに家ができても行政がインフラをつくらなくては
ならない中、規制をかけた。
現在は川西市を離れ、大阪の郊外の過疎化課題に対して
どうするかを考えている。
瀬田先生が大阪大にいたときの社会人学生。

最後は瀬田先生。ほんとは最後の予定が
今日ここに立つことになった。
私は広域視点が専門だが、現場で起こっていることは
ミクロなことが多い。
現場がわからないとだめなので1都市や1地区でなにが起こっているのか
自治体としての対策の研究を行ってきた。
各自治体が同じことをやって共倒れになっても仕方ない。
そこで広域でどう役割分担をするか、という考え方。

成績評価ですが、出席プラス期末のレポート1回で評価。

ということでいきなり1回目が飛んじゃったわけですが、、、
こまったなー。


講義します。


ミント機構が発行する"Urban Study"に出したものを
ご紹介します。それくらいがちょうどいいかなあ、と思いますので。