いったりきたり日記

最近移動も多く、ものわすれもひどいのであったこと感じたことを忘れないようになるべくまめに書きたいと思いますが、そううまくは続かないと思います。

2016年 kindle本 末広がりベスト8

今年は出張が多かったこともあり、
kindleブックに助けられました。
ストレスが多くても本を開けばとにかく静かな世界に戻れるもんね。

みんなが振り返りしているので紅白をみながら僕も振り返ってみました。

で、振り返ってみたらkindleだけで360冊購入。こわい。
まあマンガもたくさんあるんですけど。

小説もビジネス書もごちゃごちゃですが、
末広がりで自分的ベスト8を記してみます。

 

まず小説。 

邂逅(かいこう)の森

邂逅(かいこう)の森

 

明治期の秋田「マタギ」の次男坊を主人公にして
日本海側の日本の近代化をも交えて描いた一作。
自然の描写、近世をひきずった人間関係の描写がとても精密で、
なんか太平洋側とはぜんぜん違う世界がひろがっていたのだなあ、
となんか深く納得してしまいました。

 

羊と鋼の森 (文春e-book)

羊と鋼の森 (文春e-book)

 

若手調律師の感性がみずみずしくて、
静かに前向きな気分にさせてくれた一冊。
小川洋子さんの本が好きな人ならたぶん好きですね。
あ、今年の本屋大賞もとってるんですね。今知りました。たしかに。

 

次いでビジネス書系 

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略マップ

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略マップ

 

自己分析系の本はたくさんあるし、
タイトルは鼻もちならなかったりするのだけど、
この本では今の仕事/業務での成果を向上させることをまず第一として、
その上でキャリアを考える、という考え方に非常に共感できました。
そのやり方も具体的。
各章ごとに出てくる、自分のキャリアを考えるための
質問もいちいち具体的で、つらくてもこの質問に
きちんと向き合ってみようと思えました。

 

フランス人歴史学者が英国のEU離脱を解説した新書。
かと思ったら、その分析はなぜドイツがあれだけ大量の
難民を受け入れているのか、フランスの社会がテロを経て
どのように分断されてしまったか、等々、
タイトルよりも相当幅広い範囲を解説してくれている
超お得な一冊。分析の手法として、各国の家族の在り方の違いを
考えることから始めるところとか、しびれます。
産業革命の時代から英国が社会の構造変化の最先端を行っている
ことがとってもよくわかり、またこれからもそうなのだ、ということを
納得してしまいました。

 

未来に先回りする思考法
 

今年は未来予測系の本を自分で書く、というので
だいぶん色々な未来予測系の本を読みましたが、
こちらの本が一番わかりやすくて実務的だなあ、と思いました。
コンパクトにまとまっているし。
この手の本は、アメリカの本の翻訳も出ていますが、
大概エピソードが延々と長くて飽きるんですよね。

 

電通とFIFA?サッカーに群がる男たち? (光文社新書)

電通とFIFA?サッカーに群がる男たち? (光文社新書)

 

私はちょうど電通が上場した年に入社したのだけど、
飲み会のたびに先輩から
「上場して昔の電通の良さがなくなっちゃったんだよなあ」という話を
聞かされて。
この本を読んで、昔の電通はとにかく個人営業、
そして会社としては大いなる放任体質であって、
それが新しいビジネスを生んできたことを思い知りました。
あ、でも話の中心は電通ではないな。
スポーツに限らずなんでも先に仕組みをつくっちゃって
それで儲けていくヨーロッパの人たちの賢さが際立つ、というかそういう話です。
時代としては大体ロサンゼルスオリンピックの頃から話が
始まっているので、スポーツビジネスの歴史を読むような楽しさがあります。

 

 

最後にエッセイ。

町山さんのアメリカンエッセイが大好きですべて読んでいて、
これはその2015年版。
トランプ大統領決定を受け、その1年前のこのエッセイを読んでみると、
このなりゆきも決して驚きではないのだな、ということを
思い知らせてくれます。アメリカ人、ほんと豪快で面白い。

 

村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版

 

読者と村上春樹さんの問答集。
とにかくたくさん村上さん節が読みまくれます。
今リンクたどって知ったんだけど単行本8冊分もあるらしい。
何度も何度も同じ話が出てくるところはご愛敬。
なにかと騒がしい世の中に、村上さんのように
静かに真摯に自分のやるべきことをやり続けている人が
いることを確認できる精神安定剤のような一冊でした。
長いからまだ読み終わってないけどそれがまたうれしい。

 

 

kindle以外に買った本は今手元にないので、これも改めて見直してみたいな。
今振り返ったら内容を忘れてしまった本も結構あって悲しかった。
来年こそ読んだらちゃんとメモをつくりたいです。

ビジネスパーソン向けa-con紹介記事

NPOのコミュニケーション課題を解決するa-con。
ずっと取り組んでいるのですが、
最近ほんとにいいメンバーが集まって仕組みづくりが進み、
NPOに対して本質的な成果を出せるようになって来ています。
参加しているメンバーが「ボランティア」とかではなく
「キャリアづくりに役にたった」とコメントしてくれているのも
うれしい。
社会貢献、ということもさることながら、
なにより自分のスキルアップにつながるっていうところが
ポイントなんですよね。

最近のa-conの取材記事がでました。
ぜひご覧ください。

fledge.jp

で、興味持ってくださったら
12/11は大学生と社会人がプロボノテーマでつながる
クリスマスイベントがありますし、

12/17は
興味がある方向けの説明会をやります。

来年、なんかやりたいなー、と思っている方、
ぜひどうぞ。企業・個人に説明に伺う、
とかでもぜんぜんやれますよ。ほんと面白いから
ちゃんと広げていきたいんです。

http://a-conweb.net

日経BPテクノロジーロードマップ

日経BP社が数年に1回刊行している
「テクノロジーロードマップ」という
未来予測図鑑的なものがあるのですが
そのマーケティング編のカスタマーエクスペリエンスの部分を
書かせていただきました。

2016年12月26日発行
価格は、「さんじゅうまんえん」だそうですっ。
年末年始の読書の1冊にぜひ、、、
って、買えるか!!!

会社の経営企画系とか事業開発系の部署とかでは
毎回買って置いているところも多いみたいです。
執筆依頼を受けてからうちの会社でも探してみたのですが、
ああ、たしかにあった。
色んな分野の未来予測的なものでは一番力が入ってる本みたいなので
もし棚に置いてあるのをご覧になった方がいたらぜひご連絡ください。

今回執筆にあたって20年くらい前の未来予測系の本とか色々読んでみました。

未来予測って結構難しい感じがするけど、テクノロジに関していうと
意外とちゃんと当たるんですよね。あと人口の増減とかそういうのも
だいたい当たってる。

だけどその中でどんなプレイヤーがどんな風にテクノロジ活用するか、というのは
あんまりわからないし、だから面白いんだろうな、というのが感想です。

未来予測=うさんくさい、みたいなイメージを持っている人が多いと思いますが、
どのあたりは割と予測できて、どの辺がぜんぜんわかんない、という
勘所を押さえるだけでも意味はあるのかなあ、と思います。

今年は、10年くらい先の未来を想像して新しい事業を考える、
というプロジェクトを色んな業界の方とやることができ、発見に満ちた濃い1年でした。
来年もいいプロジェクトができればいいなあ、と
思いますので、何かご一緒できそうな方、ぜひお声がけください。

www.nikkeibpm.co.jp

12/18、有楽町で富山県への移住イベント!

このイベントの力入ってるポイントは

富山から色んな会社の社員や人事の人がわざわざ来て
くれて、リアルな話を聞かせてくれる「しごとカフェ」って
のがあるところです。

色々リアルに考えたい人には
またとないチャンスになってますし、
別に富山に興味なくても、東京から離れてくらすって
条件的にはどんな感じになるんだろう、
ってことがイメージできるのではないかなー、と思います。
なんとなく移住のためのイベントって
自治体の方がふわっとした話をする、という
ことが多いですからね。
いずれにせよ、具体的なことに
越したことはない、と。

ウェブは

toyama-jobsoudan.com

*「仕事カフェ」は少人数制なので予約必要です
*他のコーナーは当日ぶらり、でも大丈夫です

東京から富山に転職した人のインタビューも
今後色んなメディアにのっけていきます。
1人目は元デザイナーで今は富山で製菓会社にいる方。

jimococo.mag2.com

来てくれた人には、、もれなく富山の名産品を
プレゼント!!みたいなことはないのですが、、
(だって、それよりもちゃんと話せる人を連れてきたほうが
いいよね?」

うーん、なんか加形がしろえびせんべいとか買っておきます!

 

茨城県北芸術祭もよかったが景色も最高

茨城県北芸術祭に行ってきました。

https://kenpoku-art.jp/

いやー、北茨城、遠いっすね!

日立市、近辺の自治体に芸術作品が点在していますが、

東京からクルマで常磐道を延々北上し、

軽く3時間はかかります。隣町はもう福島県

遠い!遠いだけに、県外からの集客に苦戦している、との噂も聞きましたが、

はるばる行った甲斐があるいい1日が過ごせる催しだなあ。と実感しました。

 

まず向かったのは御岩神社。

茨城県でもっとも由緒ある神社、とのこと。

 

駐車場を降りてのんびりと歩いてむかいます↓

 

水戸徳川家が篤く保護してきた神域↓

 

紅葉も見ごろでした↓

 

境内をしばらく進むと芸術祭の作品の表示が。

 

数十メートルはあろうかという杉の木立に設置された森山茜さんの作品。

神社そのものも素晴らしいですが、作品があることで自然の美しさをより楽しめた気がします。

 

次はご存知、チームラボの作品を観に北茨城市の五浦美術館へ。

太平洋を望む立地。もう景色だけでおなか一杯のすばらしさ。

 

チームラボの作品も良かったです。

都心だと狭いスペースの展示を大行列でみる、みたいなことになりがちですが、

スペースを広々と使える分、チームラボの実現力がさく裂してる感じ。

ネタばらしするのもあれなので詳細はぜひ現地で。

 

 

夕方までに東京に戻らなくてはならなかったので、

日立駅でレンタカーを返して、電車で東京に戻りました。

新しい車両の特急は非常に快適で、東京まで2時間弱。

 

日立駅構内にある美しいカフェも絶対立ち寄りたい感じです↓

 

今回は出張帰りにちょっと寄っただけなので移動も含めて

全部で4-5時間しか滞在できず、訪問できたのはたったの2か所だけでした。

ほんとは30か所くらいにアート作品が点在しています。

残念。

アート作品ももちろんですが、秋の北茨城、

すっきりとした太平洋岸と紅葉が素晴らしかった。

茨城とは比べられがちな千葉っ子の私は茨城に塩を送るのはためらわれるのですが、、

関東随一の眺めといってもいいのでは!

ぜひ1泊2日くらいで行ってじっくり回りたいなあ、と思いました。

今年はもうすぐ終わりみたいですが、またやってくれないかな。

エッセンシャルオイルのエッセンシャルぶりにびっくりの工場見学

上市町にはエッセンシャルオイル(アロマオイル)を
つくっている工場があります。

世界中日本中駆け回っている、アロマ好きのJTBの方が
「ここの製品はほんとにすばらしくて世界で売れる!!
 もっと広がってほしいなあ」と太鼓判を押す品質。

私も家で愛用しているので以前から見学したいと
思っていたところ、ご好意で見学させていただけることに。


森林組合の敷地の一角を工場に改造しています。

建物の中は近辺から集められたさまざまな木がいっぱい。


事業責任者の坂本さん。

大学は化学専攻で今の仕事の素養になっているものの、
この仕事を始める前は東京で芸能事務所にいたとのこと。
東京の芸能界から富山で木に囲まれた生活。
空気の清々しさが、さぞかし、違うでしょうね。
僭越ながら、なんか、よかったですね。。

 

こちらは試験用の蒸留器。

いろんな木をこちらで試験的に蒸留、精製して
新商品をつくるんだそうです。

んでもってこちらが本番用。


木を間伐して、細かくして、丸1日蒸留して
ほんの上澄みだけ、ようやく10mlくらいのオイルが
できるんだそうです。
これは、、手が込んでるし、ほんとに木の成分をそのまんま
抽出してるんですね。


以前買ったものは「ひのき」で、まだ使い切っていなかったのですが
今回、せっかく見学させていただいたので、
我慢できず、「クロモジ」を現地で買ってしまいました。

1瓶4500円。
薄めてスプレーにしたり、アロマポットで使ったり、
お風呂に何滴かたらしたり、色々使っても2か月くらいは持つそうです。
オールナチュラルでこれだけの手間がかかっていることを考えると、
大変お得だと感じました。

 

 

その後も、エッセンシャルオイル
エタノール、精製水を調合して、衣類や寝具などに
気軽につかえるフレグランススプレーをつくったり、

抽出が終わった後の木の枝をつかった足温浴をさせてもらったり、

 

木の恵みを満喫したひとときでした。

なんか胸がすっとした気がする。。

 

通販ウェブサイトは

純国産品の精油・エッセンシャルオイルの通販サイト|aroma-select

 

アンテナショップ「日本橋とやま館[富山県 首都圏情報発信拠点]」でも

扱っていますよー。

上市町の工場見学も随時にやっていただけそうです。

工場見学のご案内 | 純国産の精油・エッセンシャルオイルを扱う通販サイト【AROMA SELECT】

 

 

 

小美玉の農畜産物を指名買い!させるプロジェクト

茨城県小美玉市

霞ヶ浦のほとりにあるまちです。

 

のどかな田園地帯。

 

 

 

小美玉のたまごを使った「小美玉プリン」。結構有名です。

 

 

 

 

 


れんこん、豚肉、乳製品、たまご、
それぞれがポテンシャルを秘めた農畜産物を
どのように価値化し、指名買いしてもらうところまで
もっていくかのプロジェクトが始まりました。

今日は生産者、農協、産品を使ったレストランの経営者、自治体の
みなさんが一緒になってマーケティング進める手法としての
エクスペリエンスデザインを実践するスクールを開講しました。

参加者はなんと50名近く!

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開講の数日前になって参加者が倍近くに増えたりして
内容を全部見直したり、夜の7時から10時近くまでの
時間ぶっ通しでの実施、などなど
なかなか厳しい環境で不安でしかたなかったのですが、
始まってみると参加者の方の熱気に助けられて、
いいスタートが切れた気がします。

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50人も集まるとなんとなくみんな「受け身」に
なってしまって、議論もあいまいになってしまいがちですが、
小美玉の方たちのエネルギー半端ない。
今回のプロジェクトを機に大きな戦略ができれば、
実施のためのエネルギーは十分だと思いました。
成果が出そうでわくわくします。

また、生活者の心の動きを1つ1つ丁寧に追って、
体験の鎖をつくっていくエクスペリエンスデザインの手法は、
農畜産物のマーケティングにも有効そうだな、と
実感できた1日目でした。
2日目からはコンセプトをつくり、調査をする、
という、これまではマーケティングの専門家に閉じられていた
領域をオープンにしていきたいと考えています。

近日詳しいレポートもできますのでまた共有したいと思います。

大好物のレンコンもお土産にいただいちゃいました。

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でも現物はちゃんとかばんに入ってるので、

いただくの楽しみです!

 

追記  レンコンの写真はなくしたけど

生産者の方直伝のレシピをいただきました!


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