いったりきたり日記

最近移動も多く、ものわすれもひどいのであったこと感じたことを忘れないようになるべくまめに書きたいと思いますが、そううまくは続かないと思います。

イギリス・トットネス(Totnes)の手数の多さにビビる

イギリスのトットネス、という町の続き。

takkaga.hatenablog.com

 
 
 
トットネスというと、一部の人には「トランジションタウン」の草分けとして有名、
ということで、まちづくりに関わるはしくれとして、これは行かねばならんやろ、ということではるばるやってきました。ロンドンからクルマ飛ばして4時間くらいの小さな町。

 

知ったかしてますが、僕も数年前に初めて知ったんです。

トランジション・タウンとは

トランジション・タウン(英語:Transition town)は、トランジション・ネットワークの価値によって支えられた地域グループを作ることで、
石油ピークや気候変動、経済的不安定からの回復をめざす、草の根のコミュニティ活動である。
2006年、イギリスデボン州のトットネス(英語版)という街で、
パーマカルチャーや自然建築の教師をしていたロブ・ホプキンス(英語版)によって始められた
 
トランジション・タウン」という呼称は、ルイーズ・ルーニーとキャサリン・デュンにより作られた造語で、
トランジション」とは、「移行」を意味する英語(Transition)。
「エネルギーを大量に消費する脆弱な社会」から、
「適正な量のエネルギーを使いながら、地域の人々が協力し合う柔軟にして強靭な社会、持続可能な社会」への移行を意味すると、
トランジション・ジャパンでは説明している日本ではトランジション・タウンを略して「TT」と書くことが多い。
まあなんとなくわかるようなわからないような。
ということで、町のオフィスを訪ねたり、トランジションタウンに関する映像をみたりすると、トットネスで始まった具体的な「トランジション活動」としては、
街区ごとに隣組的な組織をつくってゴミの分別を進めてエネルギー消費を減らしたり、
コンポストや家庭菜園なんかのノウハウを共有したりする、みたいなことで、「できることから楽しく一歩一歩やろうね」という活動をしているみたいです。
ほかのところでは、例えばつぶれそうになっていた町のグロッサリーストアを住民と周辺の農家で共同組合をつくって買い取り、地産地消の拠点にしたり、自然エネルギーの電力会社をつくったりしているところもあるようです。
 
僕らがトットネスを訪ねたときは エコ・ソーシャルな企業のハッカソン全国大会的なものが町の教会で行われていたり、定期的にトランジション活動を見学するツアーが行われていたりしてもはやトットネスはトランジションタウン活動の総本山になっている面もあるのかなあ、という感じでした。
 
トットネスのこのトランジションタウン運動、10年くらいで
世界中の1000箇所以上に広がっているんだそうです。すごい。
日本でも年末訪ねた「ゴミ34種類分別している上勝町」とかすごい、と思ったんですが、
 
 
イギリスってのはやっぱりきっちり仕組化して、世界中でマネしやすいようにして英語で発信(まあ当たり前ですが)する力がすごい、というか、さすが大英帝国やな、というか。

 

で、そういう仕組みのことはいろいろお勉強しつつ、実感として感じたのは、この町はとにかく「手数(てかず)が多いなあ」ということ。たぶんいろいろうまくいっていないこともあるんだろうけど。例えば、、
 
町で行われるイベントの張り紙。

 

 

・音楽イベント
・瞑想教室
・料理教室
Brexitで分断されているわが町をどうするか、
 飲みながら語ろうぜ
的なイベントまで、町のそこらじゅうにめちゃくちゃ
張り紙が張ってあって毎日なにかしらイベントがある感じ。新歓期の大学か、と。
 

 食品やらリサイクル品やらをいろいろな慈善団体が売っている

「チャリティーショップ」の数もめっちゃ多い。

 

 

日本だと最近リサイクル店とかヤフオクメルカリとかに押されがちだと思うけど、
ここではディスプレイの仕方なんかもなんかかわいらしくて、ついお店の中に入ってしまう。今回の旅行で行った中で、三歳児の「寄り道率」が一番高いのはこの町でした。

 

また、活気があるのが町の中心部にあるマーケット。
昔ながらの狭い道を歩いてのぼった先にある広場が週末はマーケットになってるんだけど、周辺でつくっている野菜や手作りパン・ソーセージのお店、
骨董品のお店などなど、割と新陳代謝ある感じで賑わってる。

 

町のはずれにもクルマでいける大型スーパーはあるんですよね。
そんなに狭い町じゃないのでクルマもっている人は多いと思うし、
マーケットは丘の途中にあるので、歩いてくるのは楽じゃない。
それでも地元の人はお散歩がてらなんだろうか、歩いてパンを買いにきたり、チーズを買いにきたりしているのがええなあ、と思いました。
そこで知り合いにあってちょっと立ち話したり、カフェでお茶したり、みたいなことを
楽しんでいるみたい。
 
たぶん、トランジションタウンの団体の功績もあるんだろうけど、
それだけじゃなくて町の人がちょっとした小商いをしたり、そんなに儲からなくても自分でちょっとしたイベントをやったりするのを楽しめる雰囲気が昔からあるんじゃないかなあ、と思いました。
 
「チャリティライブ」と書いた段ボールを前において楽器を鳴らしたり歌を
歌ったりしている姿もみました。駆け出しのミュージシャン、とかそういうわけじゃなくて、地元の普通のおじさんおばさんたちがちょっと恥ずかしそうに、
でも楽しそうにやっているのね。
 
また、町の中心部からちょっと離れたところに鉄道駅があって、その先に1時間くらいで往復できる蒸気機関車の路線と、子供が羊やらアヒルやらと遊べる小さい動物園があるんだけど、その運営もボランティアが中心になってやっているみたい。たぶん行政だけではお金的にまったくペイしないのだと思うのだけど、そこらのおっさんや、入れ墨がっちり入ったおにいさんたちがペンキを塗ったり、羊の世話をしてくれているおかげで子供たちは非常に楽しそう。

 

カフェにおいてあった「編み物一緒にやろうね」的な
かごにもほんわかしました。

 

トランジションタウンの映像で、団体の代表の人がこんなことをいってました。「試みはだいたい失敗するし、思っているほど簡単じゃない。人間関係のいざこざも出てくる、それでもチャレンジする人をたたえて、いろいろな取り組みを継続させていくことが大事なんです」
(うろおぼえ)
 
たしかにそうだなあ、と。一発必中のアイデアなんてなくて、とにかく手数をこなす。みんながいろんなことをやりやすいように仕組みや、楽しい雰囲気をつくっていく、そういうのが大事なんだよなあ、という当たり前のことを日本から遠く離れて思ったのでした。
そういえば大尊敬するコミュニケーションプランニングの先輩もそんなことを言っていた。
そういう意味では別に海外に答えなんかなくて、
ただただ、信じる道をやり続ければいい、というか。
 
日本でもトランジションタウンの運動があったりするのを、今回、わざわざ海外まで来て初めて知ったので、また時間をみつけて書きたいと思います。
 
In Transition 2.0
トットネスをはじめ世界各地のトランジションタウンの動きについて
まとめた1時間ちょっとの映像(英語)
僕は日本語字幕つきのDVDを新聞記者の友人に借りたんだけど、
どうやって入手したんだろう。
 
Transition Network .org

サン・セバスチャン(San Sebastián)でお寿司屋をやったらどうなるか

サン・セバスチャンに滞在しています。
 
 

とにかくここのピンチョス文化は自由で楽しくていいなあ、と。
 
サン・セバスチャンのピンチョス文化について↓
 
焼き鳥のにおいが漂う日本のにぎやかな飲み屋街も魅力的なんですが、
潮風を感じながら
かわいらしいピンチョスが並んでいるカウンターを覗いて気軽に店を巡れる
楽しさは圧倒的だな、と思います。
 

 

日本でもこんな感じで飲めたらはしご酒がもっと楽しくなるし、
別にバスクをまるまるマネしなくても日本の食にそのポテンシャルがありそうだとも
思います。お寿司なんかも江戸時代とかはもっと気軽にぱっとつまんで帰るような
ものだったらしいじゃないですか。
ということで、サン・セバスチャンでお寿司屋をやったらどうなるか、
町で一番の老舗のお寿司屋さんに行ってみました。
 
ネットでいろいろお寿司屋さんを調べてたら、
僕らが滞在しているairbnbの建物の1階にある奇跡。
寿司屋ではなく、SUSHI BARですね。

一般的なバルよりも少し高めな値段設定なので、

ぶらりと来るよりも、きちんと予約してデートや会食に使っている人が多そうです。
 

 

日本人の経営ではなく、スペイン人の経営、とのこと。
 
他の国でもいくつかお寿司屋さんにはいきましたが、中級店だと
どうしてもつくりが「雑」というのが気になって。
いろんなアイデアがあっておいしいんですけどね。

 

でもここサン・セバスチャンは美しいピンチョスだらけの町だからか、
お皿のつくり方も端正で、しかも遊び心があって美しい。
 
これはホムスギリシャやトルコなどの豆のペースト)にウナギを蒸したものを乗せ、揚げたキヌア、カイワレで食感を出したもの。前菜的に。

 

巻き寿司。

カニのほぐし身(サンセバスチャンのバルのピンチョス食材としては定番)と

アボカドを巻いて、さらにサーモンをのせたもの。濃厚な味わいでワイン進む系。

 
肉食文化の濃厚な味に慣れた地元の人たちも楽しめるように
アボカドでコクをつけたり、キヌアをクリスピーにして食感を出したり、
食べて楽しい工夫をしているところがいいなあ、と感心しました。
日本のお寿司屋さんでいうと回転寿司が攻めてますが、
カウンターの回らないところももっと自由なものあったらいいんじゃないかなあ。
 
行った店
Elosta-Restaurante & Sushi bar
 

「食のリーンスタートアップ やぁー(彦摩呂風)」サン・セバスチャン(San Sebastián)のバル巡り

サン・セバスチャンのバル巡り、めちゃめちゃ楽しいです。
 
 
海沿いの旧市街が観光客エリアなのですが、
そこだけではなく、
夜になると町中のお店にあかりが灯り、
地元の人が繰り出してきます。

さすが昼寝して鋭気蓄えてるだけあるわ。
シエスタとかうそだろ、と思ってたら、
みんなほんとに午後は店閉めて寝ちゃうし。
 
お店に並んだピンチョスがどれも美しく、
食欲をそそります。
 
どこのお店もこんな感じ。
お皿をもらって好きなものをとって、そのまま食べ始めてOK。

 

基本はバゲットに乗ってるんですが、

どのピンチョスも見た目の華やかさも重視しているので、

つい手が出ちゃいます。

これとか立体感すごい。

 

海の幸も豊富です。これはカニのほぐし身が入ったラビオリ。

 

ゴルゴンゾーラのリゾット。お米じゃなくて、粒状のパスタでつくったリゾットでした。これは注文するとアツアツが出てきます。ピンチョス、ってのは串にささっているのが基本みたいだから、これはタパスって呼ぶのかな。

 

基本予約なし。混んでたら
その辺をうろうろしてまた来る。
 
奥にゆったりレストランゾーンを備えている店も
多いので、気に入ったらレストランでゆっくり食事も
するもよし。
 
夜の時間帯は複数で来ている人が多いけど、
昼間のややすいている時間帯は、新聞をもってきて読みながら
食べたりしているビジネスマンもいたりして。
犬のお散歩がてらおしゃべりを楽しむ人も。

 

 

 

そして価格もお手頃。
ピンチョスが1つ1-3ユーロくらい。グラスワインが3-4ユーロ、
という感じ。2-3皿食べて、ワインを1-2杯飲んで、20-30分滞在、
1人15ユーロあればおつりが来る感じ。
 
僕らは町の中心部、観光客も多いところで食べたものが多かったので、
地元の人しかこないようなところはもっとお値ごろなんだと思います。
 
短い時間で好きなことをしながらしっかりおいしいものを
食べられる、というのはとても現代的だな、と思いました。
 
カフェもそのように使える元祖なんだと思いますが、
こちらのバルはとにかく食べ物に毎日新しいニュースがある。
ここがすごいところ。
 
たとえばレストランで定番コースのメニューを
リニューアルするのって、お店側からしたら
すごい勇気がいることだと思うんだけど、
ピンチョスだったら、「あ、これやってみよう」と
思ったことをすぐに実践できて、
しかも、大皿の減り具合で人気がすぐにわかるから改善もしやすい。
 
マスカルポーネチーズの隠し味にちょっとわさびをいれたりする技や
ハムをうまく串をつかって立体的にみせたり、
みたいな、ある店が小さくはじめたことがすぐに模倣されて
さらに面白いものになっていく。
そんなダイナミクスを滞在中に感じました。
 
また、コスト面でもレストランよりもチャレンジがしやすいのかも。
カウンターにいる店員さんは超少数精鋭。
(昼寝をしているからか)めっちゃ働き者で、
ものすごい勢いで注文をさばいてるんですが、
そもそもピンチョスのスタイルそのものが
「お客さん、並べとくから勝手に選んでね。」
というもので、それがお店のディスプレイも兼ねている、
という効率的なものだし、
食べ終わったお皿はお客がまとめて返す、
紙ナプキンはカウンターの下にポイーーー、していい。
(このごみくずの数がお店の人気のバロメーターらしい。ほんとかな?)
などなど、オペレーションの工夫(というか元からか)で
コストを下げています。
これもダイナミクスにつながりそう。
 
かっこつけていえば食のリーンスタートアップ!食のシリコンバレーや!(彦摩呂風)
 
1.とにかく小さくはじめられる環境なり気風なりがあって
 (ここでいうと、ピンチョスのスタイルや、省力オペレーション)
2.いろんな人がそれをよってたかって評価できる仕組みになっている、
 (ピンチョスの減り具合、カウンターとの距離が近いから
  食べている感想もすぐ聞ける)
3.喜んでもらえるとうれしい!(または儲かる!)
 もっと人に喜んでほしい!と思って、また小さな改善をする
 
みたいなことが回っている地域は活気があって本当に面白いな、
と感じました。
 
ロンドンの屋台文化もまさにそんな感じだった。
 
地代があがりすぎちゃって、さらに用途が硬直化している
東京の都心は別として、
日本の地方でもいろいろやれることがありそうだなー、と
思ったので、またまとめたいと思います。
 
ただ、残念だったのは言葉。
並んでいるピンチョスだけじゃなくて、
いろいろ注文したら熱々のをつくってくれるのだけど、
メニューがスペイン語なので注文できない!

ヨーロッパ中から食べ物好きな人が集まってくるので、
割と英語通じるんじゃないかなー、と思って気軽に来たんだけど
意外と通じない。スペイン語(と地元のバスク語)オンリー。
慌てて本屋さんでスペイン語の会話集を買ったけど、
超忙しいバルカウンターでの注文はスピード勝負なんで、
じっくりメニューボードと会話集を見比べて、、というのも
なかなか難しかったです。
 
 
観光客向けに英語対応や日本語メニューがあるところも
あったけど、そういう店に限って、味はいまいち、、という
ところが多かったので、食べ物関係のスペイン語だけでも
猛練習しないと、と思ったのでした。
 
●いった店いくつか
Bardulia
↑観光客向けの大店。各国語メニューありだけど、
料理はレンチンレベル。
 
Bar Sport
 
↑名前!と、店の中のサッカー見る用の大画面テレビからし
味をぜんぜん期待できない感じだけど、にぎわってたし、
バルにしては子供も座りやすい低い席があったので入店。
→うまい!人気店だったらしい。疑ってすみません。
 
Borda Berri 
椅子は1つもなし。ぜんぶ立ち食い。
激うま。 カニのほぐし身のラビオリ、リゾットなど。
ただし、ここはピンチョスをあらかじめ並べるスタイルではないので、
スペイン語オンリーのカウンターで注文しなきゃならん。

サン・セバスチャン(San Sebastián)のすごさを実感しに

昨日から娘が軽い風邪をひいて今日は1日休養日。
でももう治りかけてよく寝ています。ほんとに元気。
妻は下の子を連れて取材(という名の食事)に出かけたので、
久々の、ひさびさの、なんか1人で自由にしていい数時間!
(外には行けないけど)

 

ということで、まったく色々追いついていませんが
イギリス編はいつの間にか終了し、
2日前からスペインはバスク地方に来ました。
そう、サン・セバスチャンです。

 

 

 
ここらへん。
 
人口は20万人弱くらいの小都市なんですが、
6-7年くらい前に高城剛の本で読んで以来、
(みんな伝説のハイパーメディアクリエイター高城剛ファンであることを
 恥ずかしがる人が多いし、僕もそうだったんだけど、やめました。ファンです)
めっちゃ来たかったんです。
 
サン・セバスチャンについて言われていることをまとめると、、
 
・海の幸、山の幸両方に恵まれた地の利
 
・封建的な徒弟制度を嫌った腕のいい料理人たちが
 フランスから流れてきて切磋琢磨している
 
・地元のおっさんたちが
 料理を自分たちでつくって楽しむ「美食倶楽部」といわれる会
 をたくさん組織している
 =舌が肥えている人がたくさんいて、うまい店に人が入る
 
・ピンチョス(串に刺さった前菜)をバルで食べ歩くスタイル
 
 
結果、この10年くらいで
「人口密度あたりのミシュラン星が世界ダントツ一位の美食都市」
 
として観光客も多くなっているとのこと。
 
別にミシュランの星がどう、ということでもないんですが、
なんか色々面白そうなことが起きている、ということで、
ずっと来たかった町です。
 
日本からだとスペインまでの直行便がないので(こんどできるんですよね、たしか)、
15時間くらいかけて
また国内線に乗らなくてはいけない、というハードル高い感じで、
僕も休みがとれそうな旅に格安航空券のサイトとにらめっこしては
あきらめる、ということを繰り返していました。
ところが、ロンドンからだとeasyjetで隣町のビルバオまで直行便が
あって、なんと片道70ユーロ。2時間。
ああ、ヨーロッパ、狭くていいね。
 
もうそろそろイースター休暇も終わったっぽいですが、
まだまだにぎわっています。
天気が悪いといわれるイギリスも、滞在中は奇跡的に
晴れた日ばかりだったのですが、ここは別格。
 
バル巡りも楽しかったので、またすきをみつけてまとめたいと思います。

トットネス

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イングランドの南、Totnes(トットネス)、という小さな町にきました。
サンフランシスコやニューヨーク、ロンドンの都会で
ローカルなものを大切に丁寧に暮らすムーブメントを見てきましたが、
ここトットネスでは80年代の半ばから、
暮らしを楽しみながら食料やエネルギーを自活するライフスタイルを、
町をあげて模索し続けているのだそうです。
今世界中で起こっている価値観の変化の
源流ともいえる場所の1つではないかと思います。

とはいえ、そんな感じの暑苦しい思いはまったく前面に出てこず、
あくまでのんびりとした田舎町です。

トットネスではaibnbでみつけた部屋に滞在しています。
橋のたもとにある古い3階建ての一番上のダイニング、寝室、キッチンのフロア。
大都会とドライブばかりだったので、ここで3日くらい予定もなく
のんびりしようと思っています。
部屋を提供してくれているクリスティーンさん一家
昔ヒッピーだったのかな?という雰囲気。バンダナ巻いてる人ひさびさにみたわ。
川に面した広々とした庭にはトランポリンとか、キャンプファイヤーの設備とか、
キャンピングカーとか、わくわくします。昨日の夜についたばかりなので
まだあんまり話してないけど、話すのが楽しみ。

沈黙のサムライがつくるKen ken Ramen(ケンケンラーメン),San Francisco サンフランシスコのおすすめグルメ

夜ごはんはMission(ミッション)にあるラーメン居酒屋”Ken ken Ramen”へ。
ケバケバな看板が多いエスニック系のお店が並ぶMission地区で控えめに看板を掲げています。

ラーメンもここではエスニックなんだよね。たぶん。
 
控えめな看板とは裏腹に、店内はかなーりのお祭り感!
そして満席の大繁盛です。お客さんに日本人らしき人はまったくいませんでした。
広告などまったくなしでこの賑わい、とのこと。地元の人に大人気なんですね。
 
にぎわってる店内。

仕事帰りの人たちで満員!
 
Crunchy Root Salad
大根や豆腐、水菜などをハニービネガーのドレッシングで。

 

 

 
Crispy Citrus Wings
鳥の手羽を甘酸っぱいオレンジソースでからめて。
ラーメンだけでなく、居酒屋としても
楽しめる感じですね。
 
YUZU LEMONラーメン
塩ベースのスープに柚子胡椒を薬味に加えたさっぱりしたスープのラーメン。
 
さらにタンタンメンも食べたけど、
これは写真がうまくとれなかった。。
 
オーナーのケンケンさんともいろいろお話できました。
「うちは日本人好み、っていうより現地の人のための店だから、、」
と謙遜されていましたが、うまい。うまかった。
どれも丁寧につくってあって、体に安心してすっと入ってくる味。
日本を離れて一週間くらいたったときに立ち寄ったら
うれしくてじんわり涙がにじんでしまう感じ。
 
使っている素材はもちろんすべて厳選されたオーガニック、
ですが、メニューにはいちいちそんな表記はしていません。
「あたりまえだから」とのこと。
 
うーん、サムライの美学を感じる。。
使っている野菜なども配送ができるものだと納得がいかないので
朝早くから仕入れにいき、ラーメンのスープも日中ずっと仕込みをして、ようやく夕方開店するんだそうです。
 
サンフランシスコの飲食店の競争はほんとに激しいなあ、と感じますが、
こんなに丁寧につくっているお店はなかなかないんじゃないかと思います。
いつまでも続いてほしいです。また伺いたいなあ、と思いました。
 

サンフランシスコの都市デザイン事務所

サンフランシスコのファイナンシャル地区。

建築設計/都市デザインの事務所SOMを訪問。

サンフランシスコ空港をはじめ、サンフランシスコの多くの建物、
さらに世界中で数えきれないほど同社のプロジェクトが進行中。
東京ではミッドタウンなどを手掛けているそうです。
 
ご縁あってご案内いただいた鈴木さん。
建築設計というより都市や地区全体の計画をするデザイナーです。

日本のゼネコンでしばらく働いたあと、ハーバードにいかれてSOMに入社されたとのこと。今日も中国のプロジェクトのプレゼン前でばたばたしている中、
オフィスを案内していただきました。僕らはわさわさとベビーカー押していったのにね。ありがとございます!
 
実際の建築模型や、プランニングに使うイメージボードとかみせていただきました。
サンフランシスコの町並みの立体模型。
 

新しい地区の計画を行うときは必ずこの模型に当てはめて都市全体との整合性や
人や風の流れを検証するとのこと。
この模型をつくるソフトウェアもSOMが開発し、今ではサンフランシスコのすべての高層建築は
この模型による検証を経て許可が出されるようになっているとのこと。
 
こちらは終わったプロジェクトのイメージボード。
チームで密にやりとりしながらイメージを持ち寄って
コンセプト固めて、プロトタイプつくって、、
サービス開発と似たようなところもあるなあ、と感じました。

 

 
これはサンフランシスコ近辺の所得分布をGISマッピングしたもの(たしか)。

自主企画として自分たちで幅広に課題抽出を行って行政にプロジェクトそのものを提案することもあるみたいです。

もちろんプロトタイプ用の3Dプリンタも。

 
鈴木さんありがとうございました!