いったりきたり日記

最近移動も多く、ものわすれもひどいのであったこと感じたことを忘れないようになるべくまめに書きたいと思いますが、そううまくは続かないと思います。

サン・セバスチャン(San Sebastián)のすごさを実感しに

昨日から娘が軽い風邪をひいて今日は1日休養日。
でももう治りかけてよく寝ています。ほんとに元気。
妻は下の子を連れて取材(という名の食事)に出かけたので、
久々の、ひさびさの、なんか1人で自由にしていい数時間!
(外には行けないけど)

 

ということで、まったく色々追いついていませんが
イギリス編はいつの間にか終了し、
2日前からスペインはバスク地方に来ました。
そう、サン・セバスチャンです。

 

 

 
ここらへん。
 
人口は20万人弱くらいの小都市なんですが、
6-7年くらい前に高城剛の本で読んで以来、
(みんな伝説のハイパーメディアクリエイター高城剛ファンであることを
 恥ずかしがる人が多いし、僕もそうだったんだけど、やめました。ファンです)
めっちゃ来たかったんです。
 
サン・セバスチャンについて言われていることをまとめると、、
 
・海の幸、山の幸両方に恵まれた地の利
 
・封建的な徒弟制度を嫌った腕のいい料理人たちが
 フランスから流れてきて切磋琢磨している
 
・地元のおっさんたちが
 料理を自分たちでつくって楽しむ「美食倶楽部」といわれる会
 をたくさん組織している
 =舌が肥えている人がたくさんいて、うまい店に人が入る
 
・ピンチョス(串に刺さった前菜)をバルで食べ歩くスタイル
 
 
結果、この10年くらいで
「人口密度あたりのミシュラン星が世界ダントツ一位の美食都市」
 
として観光客も多くなっているとのこと。
 
別にミシュランの星がどう、ということでもないんですが、
なんか色々面白そうなことが起きている、ということで、
ずっと来たかった町です。
 
日本からだとスペインまでの直行便がないので(こんどできるんですよね、たしか)、
15時間くらいかけて
また国内線に乗らなくてはいけない、というハードル高い感じで、
僕も休みがとれそうな旅に格安航空券のサイトとにらめっこしては
あきらめる、ということを繰り返していました。
ところが、ロンドンからだとeasyjetで隣町のビルバオまで直行便が
あって、なんと片道70ユーロ。2時間。
ああ、ヨーロッパ、狭くていいね。
 
もうそろそろイースター休暇も終わったっぽいですが、
まだまだにぎわっています。
天気が悪いといわれるイギリスも、滞在中は奇跡的に
晴れた日ばかりだったのですが、ここは別格。
 
バル巡りも楽しかったので、またすきをみつけてまとめたいと思います。

トットネス

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イングランドの南、Totnes(トットネス)、という小さな町にきました。
サンフランシスコやニューヨーク、ロンドンの都会で
ローカルなものを大切に丁寧に暮らすムーブメントを見てきましたが、
ここトットネスでは80年代の半ばから、
暮らしを楽しみながら食料やエネルギーを自活するライフスタイルを、
町をあげて模索し続けているのだそうです。
今世界中で起こっている価値観の変化の
源流ともいえる場所の1つではないかと思います。

とはいえ、そんな感じの暑苦しい思いはまったく前面に出てこず、
あくまでのんびりとした田舎町です。

トットネスではaibnbでみつけた部屋に滞在しています。
橋のたもとにある古い3階建ての一番上のダイニング、寝室、キッチンのフロア。
大都会とドライブばかりだったので、ここで3日くらい予定もなく
のんびりしようと思っています。
部屋を提供してくれているクリスティーンさん一家
昔ヒッピーだったのかな?という雰囲気。バンダナ巻いてる人ひさびさにみたわ。
川に面した広々とした庭にはトランポリンとか、キャンプファイヤーの設備とか、
キャンピングカーとか、わくわくします。昨日の夜についたばかりなので
まだあんまり話してないけど、話すのが楽しみ。

沈黙のサムライがつくるKen ken Ramen(ケンケンラーメン),San Francisco サンフランシスコのおすすめグルメ

夜ごはんはMission(ミッション)にあるラーメン居酒屋”Ken ken Ramen”へ。
ケバケバな看板が多いエスニック系のお店が並ぶMission地区で控えめに看板を掲げています。

ラーメンもここではエスニックなんだよね。たぶん。
 
控えめな看板とは裏腹に、店内はかなーりのお祭り感!
そして満席の大繁盛です。お客さんに日本人らしき人はまったくいませんでした。
広告などまったくなしでこの賑わい、とのこと。地元の人に大人気なんですね。
 
にぎわってる店内。

仕事帰りの人たちで満員!
 
Crunchy Root Salad
大根や豆腐、水菜などをハニービネガーのドレッシングで。

 

 

 
Crispy Citrus Wings
鳥の手羽を甘酸っぱいオレンジソースでからめて。
ラーメンだけでなく、居酒屋としても
楽しめる感じですね。
 
YUZU LEMONラーメン
塩ベースのスープに柚子胡椒を薬味に加えたさっぱりしたスープのラーメン。
 
さらにタンタンメンも食べたけど、
これは写真がうまくとれなかった。。
 
オーナーのケンケンさんともいろいろお話できました。
「うちは日本人好み、っていうより現地の人のための店だから、、」
と謙遜されていましたが、うまい。うまかった。
どれも丁寧につくってあって、体に安心してすっと入ってくる味。
日本を離れて一週間くらいたったときに立ち寄ったら
うれしくてじんわり涙がにじんでしまう感じ。
 
使っている素材はもちろんすべて厳選されたオーガニック、
ですが、メニューにはいちいちそんな表記はしていません。
「あたりまえだから」とのこと。
 
うーん、サムライの美学を感じる。。
使っている野菜なども配送ができるものだと納得がいかないので
朝早くから仕入れにいき、ラーメンのスープも日中ずっと仕込みをして、ようやく夕方開店するんだそうです。
 
サンフランシスコの飲食店の競争はほんとに激しいなあ、と感じますが、
こんなに丁寧につくっているお店はなかなかないんじゃないかと思います。
いつまでも続いてほしいです。また伺いたいなあ、と思いました。
 

サンフランシスコの都市デザイン事務所

サンフランシスコのファイナンシャル地区。

建築設計/都市デザインの事務所SOMを訪問。

サンフランシスコ空港をはじめ、サンフランシスコの多くの建物、
さらに世界中で数えきれないほど同社のプロジェクトが進行中。
東京ではミッドタウンなどを手掛けているそうです。
 
ご縁あってご案内いただいた鈴木さん。
建築設計というより都市や地区全体の計画をするデザイナーです。

日本のゼネコンでしばらく働いたあと、ハーバードにいかれてSOMに入社されたとのこと。今日も中国のプロジェクトのプレゼン前でばたばたしている中、
オフィスを案内していただきました。僕らはわさわさとベビーカー押していったのにね。ありがとございます!
 
実際の建築模型や、プランニングに使うイメージボードとかみせていただきました。
サンフランシスコの町並みの立体模型。
 

新しい地区の計画を行うときは必ずこの模型に当てはめて都市全体との整合性や
人や風の流れを検証するとのこと。
この模型をつくるソフトウェアもSOMが開発し、今ではサンフランシスコのすべての高層建築は
この模型による検証を経て許可が出されるようになっているとのこと。
 
こちらは終わったプロジェクトのイメージボード。
チームで密にやりとりしながらイメージを持ち寄って
コンセプト固めて、プロトタイプつくって、、
サービス開発と似たようなところもあるなあ、と感じました。

 

 
これはサンフランシスコ近辺の所得分布をGISマッピングしたもの(たしか)。

自主企画として自分たちで幅広に課題抽出を行って行政にプロジェクトそのものを提案することもあるみたいです。

もちろんプロトタイプ用の3Dプリンタも。

 
鈴木さんありがとうございました!

遊びごころある正統派朝食"Outerlands",Sanfrancisco

サンフランシスコ滞在4日目。朝食はいつも部屋で食べているのですが、
今日は在住の森さん夫妻おすすめのダイニング「Outerlands」 へ。
中心部からUberで20分くらい。
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大きな公園と高級住宅街を抜けて海に近い住宅街の中にある、
なんてことない一角にありました。
 
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予約がもういっぱいだったので、日曜日の朝10:00にブランチを目指して行きましたが、
お店はすでに1時間待ち。
じゃあ海に散歩にでも行って時間をつぶそうかね、と思ったら、
フレンドリーな店員さんが「外のテーブルでよければ空いたのでどうぞ」と。
家族連れだったので気を使ってくれたのかな。
 
ちなみに店内はこんな感じ。
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頼んだのはこれ。
 
dutch pancake baked in cast iron pan(14USD)
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直径20センチくらいでしょうか。
ダッチオーブンでふんわりと縁を盛り上げた
パンケーキ。見た目から楽しいです。
パンケーキといえばホイップクリームたっぷりのあれも
大好きですが、こちらのはちょっと塩味を感じるおかずパンケーキ。
レッドオニオンのピクルスもきれいで、これはこれで一食として大満足です。
 
eggs-in-jail(12USD)
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なんだろなー、と思いながら注文したら、
甘酸っぱくマリネされたニンジンと、カリカリベーコン。小粒のワイルドブルーベリーがたっぷり乗った分厚いトーストでした。
サンドイッチとかハンバーガーは手でわしづかみで食べるのが好きなんですが、
この厚さはさすがに、、むり。
「じぇいる?牢獄は?」と思いながらナイフをいれたら、、
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トーストの下に穴があけてあって、ポーチドエッグが隠れてたんですね。
で、これをつけながら食べる、と。うん、うまい。
このパン、そのまんまトーストするだけでも絶品なもちもちパンなのに、
こんなんされたらうまいに決まってる。
 
 
で、最後は
 +つけあわせの potatoes(7USD)*じゃが好きの娘用。
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娘はとりあえずじゃがを食べさせておけば文句をいわないので、
まずはこれを注文、と思って注文したんですが、
これも絶品。
皮ごとざく切りにしたポテトにサワークリームがのって出てくるんですが、
ゆでたじゃがいもをベーコンと一緒に焼いてるんですかね。
皮が、パリパリパリパリしてとまらない。
 
ということで大満足でした。
 
すべての食材は、当たり前のように近隣の生産者から仕入れたオーガニックでローカルなもの。
さらに、素材の味をうまく活かした引き算の調理、
というところまでは世界的なトレンドに忠実なお店でしたが、
それに加えてパンの下から出てくる卵!やピクルスや干しぶどうの使い方の遊び心がとても楽しいです。
しかもそれがきっちりおいしさにはねかえってきているところが人気の秘密かなあ、と思いました。
コーヒーを飲んで、チップも入れて50USD。
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贅沢な朝食。でも、サンフランシスコにしてはリーズナブル、といえるのだと思います(慣れないけど)。
日本にもそのうち上陸するのかな。でもそのまま真似する、というよりも、
この、おいしさを引き立たせる遊び心こそ大切にしたいなあ、と思いました。
 
●データ
Outerlands

うまいもんみっけ旅2017

サンフランシスコの空港でSIM買って、

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ざっくりした仕切りのレンタカー借りて

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(ここにあるのどれでもえーから

てきとーに乗っていきな、っていわれた)

 

どっきどきでハイウェイを抜けて

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慣れてきたら楽しくなってきた。

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カリフォルニアのナパに来ています。

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料理の仕事をしている妻が長期の海外取材、
ということで、思い切って私も育休をとらせていただき、
子供たちも連れてきました。

期間はこれから7週間。
もともとイギリスの料理本の日本版を出す、という
案件だったので、イギリス中心にゆっくり滞在する予定でしたが、
色々航空券を調べていく中で、
「あれ?これってANAのマイルでもらえる世界一周チケットが
なんやかんやでお得なんじゃない?」ということがわかり、
ついでにいくつかウェブの連載も決まり、
ということもあって、アメリカとヨーロッパで、
食に熱い地域を巡る旅に一気にバージョンアップしました。

このあとサンフランシスコに行き、ニューヨークを経由して
3月末にロンドンへ。イギリスには3週間くらい滞在して、
そのあとはスペイン、フランス、イタリア、ドイツなど回って
フランクフルトから日本に帰ります。
が、ばったばたでスペインらへんからはまだ何も決まってないです。
ちっちゃい子いるのに宿も決まってないです。どうしよう。

とはいえ、あまり予定をかちかちに決めすぎるよりも、
小さい子たちが無理なく生活できるようにペースをみつつ、
ゆるゆると行先も決めていきたいと思います。
おすすめの場所があったらぜひ教えてください。

また、サービス開発の仕事に活かせそうな
新しいサービスやプロダクト、
まちづくりでの面白い取り組みなどもみて、
色んな人にインタビューできればと思っていますので
こちらもぜひ!
まずは妻&子供優先なんで優先順位下がってしまいますがなるべく行きたいなあ。

どこもかしこも火の車の中、
快くお休みをいただいた周囲のみなさまには本当に感謝しています。
3歳児と6か月児。準備はまあ大変でしたが、
家族にとってもいい経験になるといいなあ、と思っています。
たぶん二度とない機会なのでしっかりかみしめよう。

上市町まちづくりトークvol.1 あの徳島県神山町からスペシャルゲスト!

 

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(さすがに東京とかから来てくださる方はなかなかいないと思いますので、主に富山県周辺の方へのご案内。上市町の方は町にポスターとかも貼ってあるのでぜひご覧ください)

 
こんにちは、昨年から上市町で移住促進・産業振興などをお手伝いしている加形です。
昨年末、まちづくりでは常に話題の先端を走っている徳島県神山町に赴いたところ、
すごい方に来ていただけることになりました。
隅田夫妻についてはメディアでたくさんインタビューが出ていますが、
記事ではわからないお話をたくさんききだそうと思います。ぜひお楽しみに!
 
神山町ってそもそもなに?どこ?という方はこのへんの記事
ご覧ください。
 
トークセッションタイトル
山の中の5000人の町に 20の会社が引越してきた秘密
徳島県神山町で会社と滞在型宿泊施設を経営するマルチ夫妻に色々きいてみよう ~
 
2017年2月22日(水) 16:30-18:30 @上市町保健福祉総合 センター1階会議室
(ちなみに、同じ建物に温泉もあります!)
地図はこちら
 
ゲスト:
隅田 徹さん・樋泉聡子さんご夫妻
 
隅田さん:2002年に(株)プラットイーズを設立。2013年、
神山町に「えんがわオフィス」を開設。同年、(株)えんがわを設立し、
4Kコンテンツの配信等に関する新事業に取り組む。
樋泉さん:交流型宿泊施設WEEK神山女将。神山町に移住後、地元のNPO
グリーンバレーで徳島県サテライトオフィスを推進する業務を担当。
(株)神山神領を経て、2015年7月、交流型宿泊施設「WEEK神山」を開業。
 
(隅田さんのサテライトオフィス「エンガワ」。古民家を修繕して使っています。
 伺った日は仕事納めも済んで大掃除の日でしたが、たまたまお目にかかることが
 できて、今回のセッションが実現しました。ありがたい)

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オフィスの目の前にはこんな素敵なイタリアンレストランが。

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(滞在型のサテライトオフィス「WEEK神山」)

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当日はこんなことをお伺いしたいなあ、と思っています。
 
徳島県神山町に起きている変化 をあらためて。
 どうやって物件みつけたの?どうやってつくったの?
 東京で働いていた社員の反応は?
滞在型宿泊施設について
 そもそもなんでつくろうと思ったの?
 大変だったんじゃないですか? 
 どのくらいお金かかってどうやってビジネスにしてるのかも、
 きいて、みたい。
移住者が起こす化学変化とは?
 もともとの地元の人たちと衝突とかなかったんでしょうか?
隅田夫妻が感じた上市町
 セッションの前に上市町をざっとまわっていただきますが、
 その印象は?チャンスはありそうですか?
 
当日もどんどんご質問をどうぞ!
 
お申込みはこちらから
 
役場の電話でも受け付けられますが、業務効率化のために
なるべくウェブの申し込みをおねがいいたします。
 
上市町企画課(お問い合わせ:076-472-1111)
 
今後も「まちづくりトーク」として、
上市のまちづくりの課題を考えるのにぜひお話をきいておくべきだなあ、と
思った方に突撃依頼をしてどんどん町にお越しいただこうと思っております。
 
ちなみに、第2弾は東京大学工学部で空き家の活用を含めた
まちづくり研究をされている近藤先生という方にお越しいただく予定です。