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いったりきたり日記

最近移動も多く、ものわすれもひどいのであったこと感じたことを忘れないようになるべくまめに書きたいと思いますが、そううまくは続かないと思います。

サンフランシスコの都市デザイン事務所

サンフランシスコのファイナンシャル地区。

建築設計/都市デザインの事務所SOMを訪問。

サンフランシスコ空港をはじめ、サンフランシスコの多くの建物、
さらに世界中で数えきれないほど同社のプロジェクトが進行中。
東京ではミッドタウンなどを手掛けているそうです。
 
ご縁あってご案内いただいた鈴木さん。
建築設計というより都市や地区全体の計画をするデザイナーです。

日本のゼネコンでしばらく働いたあと、ハーバードにいかれてSOMに入社されたとのこと。今日も中国のプロジェクトのプレゼン前でばたばたしている中、
オフィスを案内していただきました。僕らはわさわさとベビーカー押していったのにね。ありがとございます!
 
実際の建築模型や、プランニングに使うイメージボードとかみせていただきました。
サンフランシスコの町並みの立体模型。
 

新しい地区の計画を行うときは必ずこの模型に当てはめて都市全体との整合性や
人や風の流れを検証するとのこと。
この模型をつくるソフトウェアもSOMが開発し、今ではサンフランシスコのすべての高層建築は
この模型による検証を経て許可が出されるようになっているとのこと。
 
こちらは終わったプロジェクトのイメージボード。
チームで密にやりとりしながらイメージを持ち寄って
コンセプト固めて、プロトタイプつくって、、
サービス開発と似たようなところもあるなあ、と感じました。

 

 
これはサンフランシスコ近辺の所得分布をGISマッピングしたもの(たしか)。

自主企画として自分たちで幅広に課題抽出を行って行政にプロジェクトそのものを提案することもあるみたいです。

もちろんプロトタイプ用の3Dプリンタも。

 
鈴木さんありがとうございました!

遊びごころある正統派朝食"Outerlands",Sanfrancisco

サンフランシスコ滞在4日目。朝食はいつも部屋で食べているのですが、
今日は在住の森さん夫妻おすすめのダイニング「Outerlands」 へ。
中心部からUberで20分くらい。
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大きな公園と高級住宅街を抜けて海に近い住宅街の中にある、
なんてことない一角にありました。
 
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予約がもういっぱいだったので、日曜日の朝10:00にブランチを目指して行きましたが、
お店はすでに1時間待ち。
じゃあ海に散歩にでも行って時間をつぶそうかね、と思ったら、
フレンドリーな店員さんが「外のテーブルでよければ空いたのでどうぞ」と。
家族連れだったので気を使ってくれたのかな。
 
ちなみに店内はこんな感じ。
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頼んだのはこれ。
 
dutch pancake baked in cast iron pan(14USD)
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直径20センチくらいでしょうか。
ダッチオーブンでふんわりと縁を盛り上げた
パンケーキ。見た目から楽しいです。
パンケーキといえばホイップクリームたっぷりのあれも
大好きですが、こちらのはちょっと塩味を感じるおかずパンケーキ。
レッドオニオンのピクルスもきれいで、これはこれで一食として大満足です。
 
eggs-in-jail(12USD)
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なんだろなー、と思いながら注文したら、
甘酸っぱくマリネされたニンジンと、カリカリベーコン。小粒のワイルドブルーベリーがたっぷり乗った分厚いトーストでした。
サンドイッチとかハンバーガーは手でわしづかみで食べるのが好きなんですが、
この厚さはさすがに、、むり。
「じぇいる?牢獄は?」と思いながらナイフをいれたら、、
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トーストの下に穴があけてあって、ポーチドエッグが隠れてたんですね。
で、これをつけながら食べる、と。うん、うまい。
このパン、そのまんまトーストするだけでも絶品なもちもちパンなのに、
こんなんされたらうまいに決まってる。
 
 
で、最後は
 +つけあわせの potatoes(7USD)*じゃが好きの娘用。
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娘はとりあえずじゃがを食べさせておけば文句をいわないので、
まずはこれを注文、と思って注文したんですが、
これも絶品。
皮ごとざく切りにしたポテトにサワークリームがのって出てくるんですが、
ゆでたじゃがいもをベーコンと一緒に焼いてるんですかね。
皮が、パリパリパリパリしてとまらない。
 
ということで大満足でした。
 
すべての食材は、当たり前のように近隣の生産者から仕入れたオーガニックでローカルなもの。
さらに、素材の味をうまく活かした引き算の調理、
というところまでは世界的なトレンドに忠実なお店でしたが、
それに加えてパンの下から出てくる卵!やピクルスや干しぶどうの使い方の遊び心がとても楽しいです。
しかもそれがきっちりおいしさにはねかえってきているところが人気の秘密かなあ、と思いました。
コーヒーを飲んで、チップも入れて50USD。
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贅沢な朝食。でも、サンフランシスコにしてはリーズナブル、といえるのだと思います(慣れないけど)。
日本にもそのうち上陸するのかな。でもそのまま真似する、というよりも、
この、おいしさを引き立たせる遊び心こそ大切にしたいなあ、と思いました。
 
●データ
Outerlands

うまいもんみっけ旅2017

サンフランシスコの空港でSIM買って、

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ざっくりした仕切りのレンタカー借りて

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(ここにあるのどれでもえーから

てきとーに乗っていきな、っていわれた)

 

どっきどきでハイウェイを抜けて

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慣れてきたら楽しくなってきた。

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カリフォルニアのナパに来ています。

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料理の仕事をしている妻が長期の海外取材、
ということで、思い切って私も育休をとらせていただき、
子供たちも連れてきました。

期間はこれから7週間。
もともとイギリスの料理本の日本版を出す、という
案件だったので、イギリス中心にゆっくり滞在する予定でしたが、
色々航空券を調べていく中で、
「あれ?これってANAのマイルでもらえる世界一周チケットが
なんやかんやでお得なんじゃない?」ということがわかり、
ついでにいくつかウェブの連載も決まり、
ということもあって、アメリカとヨーロッパで、
食に熱い地域を巡る旅に一気にバージョンアップしました。

このあとサンフランシスコに行き、ニューヨークを経由して
3月末にロンドンへ。イギリスには3週間くらい滞在して、
そのあとはスペイン、フランス、イタリア、ドイツなど回って
フランクフルトから日本に帰ります。
が、ばったばたでスペインらへんからはまだ何も決まってないです。
ちっちゃい子いるのに宿も決まってないです。どうしよう。

とはいえ、あまり予定をかちかちに決めすぎるよりも、
小さい子たちが無理なく生活できるようにペースをみつつ、
ゆるゆると行先も決めていきたいと思います。
おすすめの場所があったらぜひ教えてください。

また、サービス開発の仕事に活かせそうな
新しいサービスやプロダクト、
まちづくりでの面白い取り組みなどもみて、
色んな人にインタビューできればと思っていますので
こちらもぜひ!
まずは妻&子供優先なんで優先順位下がってしまいますがなるべく行きたいなあ。

どこもかしこも火の車の中、
快くお休みをいただいた周囲のみなさまには本当に感謝しています。
3歳児と6か月児。準備はまあ大変でしたが、
家族にとってもいい経験になるといいなあ、と思っています。
たぶん二度とない機会なのでしっかりかみしめよう。

上市町まちづくりトークvol.1 あの徳島県神山町からスペシャルゲスト!

 

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(さすがに東京とかから来てくださる方はなかなかいないと思いますので、主に富山県周辺の方へのご案内。上市町の方は町にポスターとかも貼ってあるのでぜひご覧ください)

 
こんにちは、昨年から上市町で移住促進・産業振興などをお手伝いしている加形です。
昨年末、まちづくりでは常に話題の先端を走っている徳島県神山町に赴いたところ、
すごい方に来ていただけることになりました。
隅田夫妻についてはメディアでたくさんインタビューが出ていますが、
記事ではわからないお話をたくさんききだそうと思います。ぜひお楽しみに!
 
神山町ってそもそもなに?どこ?という方はこのへんの記事
ご覧ください。
 
トークセッションタイトル
山の中の5000人の町に 20の会社が引越してきた秘密
徳島県神山町で会社と滞在型宿泊施設を経営するマルチ夫妻に色々きいてみよう ~
 
2017年2月22日(水) 16:30-18:30 @上市町保健福祉総合 センター1階会議室
(ちなみに、同じ建物に温泉もあります!)
地図はこちら
 
ゲスト:
隅田 徹さん・樋泉聡子さんご夫妻
 
隅田さん:2002年に(株)プラットイーズを設立。2013年、
神山町に「えんがわオフィス」を開設。同年、(株)えんがわを設立し、
4Kコンテンツの配信等に関する新事業に取り組む。
樋泉さん:交流型宿泊施設WEEK神山女将。神山町に移住後、地元のNPO
グリーンバレーで徳島県サテライトオフィスを推進する業務を担当。
(株)神山神領を経て、2015年7月、交流型宿泊施設「WEEK神山」を開業。
 
(隅田さんのサテライトオフィス「エンガワ」。古民家を修繕して使っています。
 伺った日は仕事納めも済んで大掃除の日でしたが、たまたまお目にかかることが
 できて、今回のセッションが実現しました。ありがたい)

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オフィスの目の前にはこんな素敵なイタリアンレストランが。

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(滞在型のサテライトオフィス「WEEK神山」)

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当日はこんなことをお伺いしたいなあ、と思っています。
 
徳島県神山町に起きている変化 をあらためて。
 どうやって物件みつけたの?どうやってつくったの?
 東京で働いていた社員の反応は?
滞在型宿泊施設について
 そもそもなんでつくろうと思ったの?
 大変だったんじゃないですか? 
 どのくらいお金かかってどうやってビジネスにしてるのかも、
 きいて、みたい。
移住者が起こす化学変化とは?
 もともとの地元の人たちと衝突とかなかったんでしょうか?
隅田夫妻が感じた上市町
 セッションの前に上市町をざっとまわっていただきますが、
 その印象は?チャンスはありそうですか?
 
当日もどんどんご質問をどうぞ!
 
お申込みはこちらから
 
役場の電話でも受け付けられますが、業務効率化のために
なるべくウェブの申し込みをおねがいいたします。
 
上市町企画課(お問い合わせ:076-472-1111)
 
今後も「まちづくりトーク」として、
上市のまちづくりの課題を考えるのにぜひお話をきいておくべきだなあ、と
思った方に突撃依頼をしてどんどん町にお越しいただこうと思っております。
 
ちなみに、第2弾は東京大学工学部で空き家の活用を含めた
まちづくり研究をされている近藤先生という方にお越しいただく予定です。

富山県で起業型の地域起こし協力隊募集&1/15にビッグサイトで直接説明

(写真はおそらく入居することになる町営住宅からの上市町の眺め)
 
 
昨年は早めに仕事納めさせていただいたので、
今年はもう張り切って色々はじめました。
 
4月に着任した富山県上市町
半年強、根を詰めて色々な方とお話しして、
戦略を練る中でこれから必要なことがいくつか見えてきました。
次のステップが非常に楽しみです。
 
そんな上市町で来年度から、地域起こし協力隊として
一緒に活動してくれる人を探しています。
 
1人目●農業支援
 
加賀藩の頃から農業が盛んで、水どころであることから
味は絶品!な上市町の農産品。お米とか里芋とかしょうがとか
色々あります。牧場もあります。
今はJAを通じての流通がほとんどですが、
生産者の方と深く関わりながら流通の開拓や産品のブランド化に
取り組みたい方を探しています。町では地元給食での使用なども
やっていきたいのですがハブになれる人が足りません。
 
2人目●商品開発・マーケティング
 
上市町ではすでに農作物を使用した産品や、
グリーンツーリズム的な観光商品もあるのですが
観光と産業をどうつなげるか、どのようにしたら
もっと販路を拡げられるか、試行錯誤しながら改善していくことが必要です。
町内でもすでに取り組んでいる人はたくさんいるのですが、  
より自由な立場で動ける人がいたら、商機はもっとあるのではないか
と思います。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正式な詳しい要項などは今町でもつくっていますが、
ざっくりは上記のような感じです。
 
「地域起こし協力隊」というと
「使い捨て、地域に溶け込めない」みたいな
失敗事例にフォーカスした批判記事もあったりもします。
たしかに、色んな自治体の募集要項をみても
「これ、とりあえず予算ついたから募集してるだけなのかな?」
みたいなもったいないものも多い。
 
本来の主旨を踏まえ、きちんと地域、行政と協力隊員が
連携できれば地域で仕事をつくれるいいチャンスになると
思うんですよね。
 
具体的に上市町での募集を考えてみても以下のメリットが
考えられます。
 
・1年〜3年、じっくり仕事づくりに取り組める
・ベースで17万円程度の収入+自分で仕事をつくるのは自由
・住居は町営住宅とかに入れてほぼ無料
・行政と強力に連携できるので、様々なビジネスチャンスがある。
・他の地域の協力隊の成功ノウハウを学びながら実践できる
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということで、来年度から一緒に動いてくださる人、ぜひお待ちしています。
 
1月15日には東京ビッグサイトでイベントがあります。
 
地域起こし協力隊募集のための結構大きいイベントみたいなので
物見遊山できてみてもいきなり「おいでよ!」的な
圧力かかったりはしないと思います。
 
上市町でもブースを出すので、そこで直接話がきけますよ。
私も午後は大阪に行くのですが午前中まではいると思うので
お待ちしています!

徳島県上勝町:量り売りスーパーの進化

徳島県といえば「葉っぱビジネス」の上勝町ですね。

人口1600人くらいで、高齢者比率が50%を超える山間の町。

里山の葉っぱや花を収穫し、料理の“つま”として出荷する「葉っぱビジネス」で
年収1000万を超えるおばあちゃんがたくさん出現、ということで
話題になり、国内外からひっきりなしに視察や見学を目的とした
訪問者が訪れているんだそうです。

www.nikkeibp.co.jp

 

もちろん「葉っぱビジネス」にも興味はあったのですが、
町を訪問したのは年末も年末の12月28日。
なかなか見学は難しいだろう、ということで、
もう1つ訪問したかった「上勝百貨店」に。
パスタもシャンプーも量り売りするスーパーなんだそうです。

自分はそこまで徹底したエコロジストにはなりきれないんですが、
いろいろな商品がなんか立派すぎる容器に入っているのは無駄な気がしていて。
また、容器のデザインも、どうしてもスーパーやコンビニの店頭で目立つ、
ということを考慮しなくてはならない、
法律で定められた表記をいれなくてはならない、
などなど制約が多いので、結局ごちゃごちゃと主張が強いものになりがちになり
使う人、使う場所のことを徹底したものになりにくいんだよな、
というもどかしさを感じていました。

できるものから量り売りで売る、というのができるんだったら
それにこしたことはないのだと思うのですよね。

そんなことを感じていたので、
以前読んだこちらのgreenzの記事が心に残っていました。

greenz.jp

で、当日の朝。松山からのロングドライブだったので、
道中調べながらいけばいいや、と毎度の適当さで
googleで調べてみたら「閉店」の文字が!!!

もしかして、つぶれちゃったのかも、と思ってもうちょっと調べてみたら、
「上勝百貨店」は、量り売りコーナーも備えた
「マイクロブリュワリー」に発展していたらしいっす。

めちゃくちゃかっこいい建物。

 

 

町内の空き家など、使われなくなった資材を極力つかってつくられています。

この引き戸も空き家のものを活用したらしい。

 

引き戸をあけると、気持ちいい自然光が差し込む

量り売りスーパー&食事がとれるお店部分。

地元の番茶やさつま芋を使ったチップ、豆などが量り売りで売られています。

 

印象的だったのが、この採光部分。この窓もすべて町の中から集めてきたそうです。

 

洗剤も量り売り。でもこれ、地元の人買うのかなあ。

 

「量り売り」ではないんだけど、輸入物のハンドメイド石鹸なんかも置いています。
ポートランドにありそうな感じ。

 

お店部分を出て裏庭に行くと、そこはバーベキューもできる見晴らしのいい
スペースになっています。うーん、気持ちいい。

 

で、その隣がマイクロブリュワリーの部分。
300KLのタンクが3基。

もちろん出来立てのビールを店内で飲むこともできるし、

買って帰ることもできます。

クルマ運転だったので店内では飲めなかったけど、

ホワイトを買って帰りました。
地元でとれた柚子の皮をつかっているそうで、
爽やかな味と香りでした。

 

ちょうどランチタイムだったので、
チョップして甘く煮た地元の豚肉をつかったハンバーガーをいただきました。
これもオリジナリティがあっておいしい。

 

食後はハンドドリップのコーヒーも。
「持ち帰りにできますか?」と聞いたら、持ち帰り用のカップがない、とのこと。
コンセプト的にはあたりまえか。
ちゃんとコーヒーボトルを持参してきていてよかった。

 

お土産には地元のおいもでつくったチップスを買いました。
ほとんど味つけはしてないと思うんだけど、びっくりするくらい
甘くてさくさくでうまかった。

 

ビニールに入れて帰ろうとすると100円もするんですよね。

ですので当然持ち帰り用の袋をもってこよう、という気になる、と。

 

このマイクロブリュワリーは2015年の6月にオープン。
年間10000人ペースで人が来ているとのこと。
僕らが行った日もネットで知ったという外国人旅行者が来ていました。
他にも、徳島の市内から来た奥様集団とかもドライブがてら来ていて、
徳島の地元の人からも「おしゃれなドライブ先」として
結構定着しているのかも、という感じ。

お店でコーヒーを淹れてくれた方が、
先代の「上勝百貨店」の運営もしていて、このブリュワリーづくりにも
中心的な役割を果たした方だったので、色々話を聞いてみると、

・「上勝百貨店」では、しょうゆや塩など、もっと日常的なものも
 量り売りで売っていた
・だけど、1600人という上勝町の人口では買い支えられなかった
・だから、マイクロブリュワリーをつくり、町の外からも人がこられるように
 して、情報発信の拠点ともしていきたいと思ったんだよね

とのことでした。
たしかに、そうですよね。
量り売りの商品を町の人が日常的に買いにくるか、というと
ラインナップ的にも価格的にも(結構割高なので)難しい気がします。
いかにコンセプトがすばらしいか、ということもそうなんだけど
「その商品を軌道にのるまで買い支えられる人がいるか」
というのがめちゃくちゃ重要で、そこに無理があったのかな、という気がしました。

だけど、そこでマイクロブリュワリーのアイデアを着想して、
こんな素敵な場所をつくるまでやり続けたのは本当にすごいな、と。
おいしい食事とおいしいお酒、という原始的なものですが、
それだけに最強のキラーコンテンツ
きっちり上勝町に人を呼び込んでいます。

実はこのマイクロブリュワリーの運営会社は徳島市内にある
清掃や廃棄物処理とかを請け負う会社で、
こちらの店長もそこの社員なのだそうです。

上勝町は廃棄物をゼロにする「ゼロ・ウェイスト宣言」の町と
しても有名で、その仕事のからみで社員が上勝町
通うようになり、そこから「上勝百貨店」のオープン、
そしてマイクロブリュワリーへの発展へのつながったのこと。

これだけのことを粘り強くやるのは個人ではなかなか難しいでしょうね。
基幹となるビジネスがあって町に通う理由があり、
町の人とも仲良くなれる基礎があった。
「提供者側が成功するまでやり続けられる」
というところも成功のポイントだと思いました。

このブリュワリーは東京の東麻布にもお店をオープンしています。

www.fashionsnap.com

マイクロブリュワリーのビジネス自体も
今の生産規模だと採算ラインぎりぎりで、
やはり大消費地の東京でもっと売れていくと、
地元のこのブリュワリーの経営も楽になりそう、という感じみたいです。
なかなか難しいところも多い、ということも感じられましたが、
それだけに仲間と色々チャレンジして、強い知見がたまっているのだなあ、
とうらやましくなりました。

この後は徳島の山の中なのに移住者がどんどん増えている
神山町に行ってみました。こちらも今度まとめておきたいです。

 

ブリュワリーのサイトはこちら

www.kamikatz.jp

 

 

 

 

2016年 kindle本 末広がりベスト8

今年は出張が多かったこともあり、
kindleブックに助けられました。
ストレスが多くても本を開けばとにかく静かな世界に戻れるもんね。

みんなが振り返りしているので紅白をみながら僕も振り返ってみました。

で、振り返ってみたらkindleだけで360冊購入。こわい。
まあマンガもたくさんあるんですけど。

小説もビジネス書もごちゃごちゃですが、
末広がりで自分的ベスト8を記してみます。

 

まず小説。 

邂逅(かいこう)の森

邂逅(かいこう)の森

 

明治期の秋田「マタギ」の次男坊を主人公にして
日本海側の日本の近代化をも交えて描いた一作。
自然の描写、近世をひきずった人間関係の描写がとても精密で、
なんか太平洋側とはぜんぜん違う世界がひろがっていたのだなあ、
となんか深く納得してしまいました。

 

羊と鋼の森 (文春e-book)

羊と鋼の森 (文春e-book)

 

若手調律師の感性がみずみずしくて、
静かに前向きな気分にさせてくれた一冊。
小川洋子さんの本が好きな人ならたぶん好きですね。
あ、今年の本屋大賞もとってるんですね。今知りました。たしかに。

 

次いでビジネス書系 

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略マップ

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略マップ

 

自己分析系の本はたくさんあるし、
タイトルは鼻もちならなかったりするのだけど、
この本では今の仕事/業務での成果を向上させることをまず第一として、
その上でキャリアを考える、という考え方に非常に共感できました。
そのやり方も具体的。
各章ごとに出てくる、自分のキャリアを考えるための
質問もいちいち具体的で、つらくてもこの質問に
きちんと向き合ってみようと思えました。

 

フランス人歴史学者が英国のEU離脱を解説した新書。
かと思ったら、その分析はなぜドイツがあれだけ大量の
難民を受け入れているのか、フランスの社会がテロを経て
どのように分断されてしまったか、等々、
タイトルよりも相当幅広い範囲を解説してくれている
超お得な一冊。分析の手法として、各国の家族の在り方の違いを
考えることから始めるところとか、しびれます。
産業革命の時代から英国が社会の構造変化の最先端を行っている
ことがとってもよくわかり、またこれからもそうなのだ、ということを
納得してしまいました。

 

未来に先回りする思考法
 

今年は未来予測系の本を自分で書く、というので
だいぶん色々な未来予測系の本を読みましたが、
こちらの本が一番わかりやすくて実務的だなあ、と思いました。
コンパクトにまとまっているし。
この手の本は、アメリカの本の翻訳も出ていますが、
大概エピソードが延々と長くて飽きるんですよね。

 

電通とFIFA?サッカーに群がる男たち? (光文社新書)

電通とFIFA?サッカーに群がる男たち? (光文社新書)

 

私はちょうど電通が上場した年に入社したのだけど、
飲み会のたびに先輩から
「上場して昔の電通の良さがなくなっちゃったんだよなあ」という話を
聞かされて。
この本を読んで、昔の電通はとにかく個人営業、
そして会社としては大いなる放任体質であって、
それが新しいビジネスを生んできたことを思い知りました。
あ、でも話の中心は電通ではないな。
スポーツに限らずなんでも先に仕組みをつくっちゃって
それで儲けていくヨーロッパの人たちの賢さが際立つ、というかそういう話です。
時代としては大体ロサンゼルスオリンピックの頃から話が
始まっているので、スポーツビジネスの歴史を読むような楽しさがあります。

 

 

最後にエッセイ。

町山さんのアメリカンエッセイが大好きですべて読んでいて、
これはその2015年版。
トランプ大統領決定を受け、その1年前のこのエッセイを読んでみると、
このなりゆきも決して驚きではないのだな、ということを
思い知らせてくれます。アメリカ人、ほんと豪快で面白い。

 

村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版

 

読者と村上春樹さんの問答集。
とにかくたくさん村上さん節が読みまくれます。
今リンクたどって知ったんだけど単行本8冊分もあるらしい。
何度も何度も同じ話が出てくるところはご愛敬。
なにかと騒がしい世の中に、村上さんのように
静かに真摯に自分のやるべきことをやり続けている人が
いることを確認できる精神安定剤のような一冊でした。
長いからまだ読み終わってないけどそれがまたうれしい。

 

 

kindle以外に買った本は今手元にないので、これも改めて見直してみたいな。
今振り返ったら内容を忘れてしまった本も結構あって悲しかった。
来年こそ読んだらちゃんとメモをつくりたいです。